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2007年04月02日

ロケンロール撮影日記 phase4 -Final-

オーケー、ベイベエ!
今日はまずお詫びからだ!昨日の記事で「ライブの幕は上がったのだ!」ってなことを書いちまったが、実際には幕はなかったぜ!
エブリバデ、申し訳ないね。俺は嘘つきなのさっ!フフン、そんなこと知ってたって?
オーケー、オーケー。じゃあそのつもりで今日も話を聞いてくれよ。ペテン師えだまめのブログは、嘘を嘘と見抜けないやつには楽しめない妄想話なのさっ!じゃあ、今日も飛ばしていくぜっ!


開幕いよいよ始まるデビューライブ。暗いステージでメンバーがそれぞれのポジションについたわけだ。
俺もステージの真ん前にあたるポジションでしゃがむ。実は結構ビクビクなんだぜ。友達には「スタッフなんだから堂々と好き勝手な場所で撮影してくれればいい。ステージ上に上がって撮影してくれたっていい」なんて言われたけど、俺は結構シャイで小心者な一般ピープルだ。そんなにズカズカとステージ上には踏み込めないよ、ハニー。だから客席からこそこそとカメラを向けるわけだけど、それでもホントにこそこそ撮ってたら、いい写真なんか撮れやしない。勇気を振り絞って一番真ん前のど真ん中にポジションを取ったわけだ。でもさすがに立てなかったよ。だって後ろの人たちの邪魔だもんね。というわけでしゃがんでスタンバイ。セットしたレンズは広角ズームだ。

結構自分では冷静のつもりでいたけど、今になってみるとそのときの記憶があんまりないぜ。マニュアル露出なので、何枚か撮って液晶でチェック。あらためてシャッタースピードを決定。スタンバイ完了!やるぞ!

スタート!ジャジャーン!ってこんな始まりだったかどうかは全然覚えてないぜ。なんせ俺は嘘つきだからな!
いよいよライブ開始だ!連写、とにかく連写だ。バッファーが満杯にならないように気を使いながら、最悪でも残り3枚くらいはバッファーに余裕を持たせつつ連写。また連写。バカのひとつ覚えみたいに連写しまくりだ。

で、気付いたけど、結構ステージが明るい。当たり前と言えば当たり前だけど、リハーサルの時はステージが恐ろしく暗くて絶望的な気分に包まれていたけど、やっぱり本番は結構明るい。写真が撮りやすいのだ。

「風は俺向きだぜ!」

案ずるより産むが易し!明るいおかげでAFはシャキシャキ決まるし、露出もそれほど苦にならないぜ。液晶でチェックする限りは、かなりいい感じ!問題はPC上でピクセル等倍で見たときに、被写体がきちんと止まってるかどうかだ。そこそこのシャッタースピードをかせげているので、背景はきちんと止められてる自信があるけど(もっとも背景はほとんど真っ黒)、ステージ上のメンバーがどう写っているかが不安だ。なにしろ普段は街の風景ばっかり撮ってるから、動いてる被写体がどれくらいのシャッタースピードで止まってくれるのかが分からないのだ!いばるようなことじゃないけどね・・・。

そしてステージ上の明るさに色気を出す俺。感度を800にセット。少しでもノイズは少ない方がいいもんね。1600から800に変えればノイズは激減するはずだ。やるぜ、俺!いけるはずだぜ!

ほぼオープニングの1曲を広角ズームで撮りきると、曲間でレンズ交換。今度は50mmの単焦点をセット。もちろん絞りは開放で連写連写。
照明がガンガン切り替わるので、ステージ上の明るさもガンガン変わる。マニュアルで撮ってるから、その都度シャッタースピードなり絞りを変えないといけないんだけど、今の俺にそんな余裕はない。照明の方が露出に合わせろ!って気分で撮りまくる俺。ほとんどバカ全開。おかげでフラッシュメモリーにゴミの山を築き上げていく。でもめげない。液晶で見る限り、半分くらいは適正露出になってる感じだ。あとは被写体が止まっていてくれるのを祈るのみ。

ブレ画像でも俺は開幕前に自分で決めた撮影条件を既にぶち壊してしまってる。色気を出して感度を下げちゃってるのだ。感度を下げて適正露出になってるってことは、シャッタースピードが遅くなってるってことだ。ってことは必然として被写体が止まってる可能性が露出1段分減るってことだ。でも熱くなってる俺はノリノリで撮影続行。ま、しょうがないよね。バカな初心者だよ。フ・・・。

とにかくレンズを付け替えたり、ポジションをチェンジしながら撮りまくる。なるべく他のお客さんの邪魔にならないように、ステージの両サイドから撮る撮る撮る。
それにしてもスピーカーから出てくる音ってのはすごいもんだ。スピーカーに身体を寄せると、空気がかたまりになって身体にぶつかってくる。音というより圧力だ。ボフンボフン言って迫ってくる。自分で気持ちを奮い立たせないと、この音圧に負けちゃいそうだ。でも今はこの俺もロケンローラー!気合いで撮影だぜ!


そんなわけでかれこれ約1時間のライブを撮影しまくった俺。ライブで撮った写真は553枚。リハを含めると700枚以上撮った。
結果を言えば、そのほとんどが被写体ブレの出来損ない写真だったわけだが、縮小すればなんとか見られるというものもそこそこあった。だが写真の難しさというか、こういうライブ撮影だと被写体がピシッと止まっていればいいってもんでもない。躍動感を出すためにはあえて止めない勇気も必要だ。撮影にもそういう緩急が必要なんだよね。

シンガソング今回経験して分かったのは、フレーム内の輝度差が激しいから感度を上げても結構いけるってことだ。感度上げても適正露出の部分ってそれほどノイズは出ない。シャドウ部分にノイズが目立つわけなんだけど、特にレタッチでその部分を明るくしようなんて思うと、よりノイズが明確になる。ライブ撮影ではシャドウ部分は潔く切り捨てるのがいいんじゃないかと思った。とくにWebでの公開を前提としているなら、当然画像は縮小されるわけだからノイズは目立たなくなる。被写体を止めたいときはISO1600以上にセットしてきちんと止めておいた方がいい。広角なら800でも大丈夫だけど、50mm以上になるとなかなか800では止まらない。内山田洋とクールファイブや殿さまキングスを撮るなら話は別だが、ロケンロールなら1600以上が無難だろう。
そしてある程度躍動感を出したいときは絞るか感度を下げる。とりあえず今の俺の機材とテクニックでは、ライブ撮影を乗り切るにはこんな感じだろうか。

今回撮影をさせてもらったバンドLinear Bのホームページはこちらだ。
撮影した写真もホームページ内にあるので、へっぽこ写真でもよければご覧いただきたい。
(メンバーのみんなへっぽこカメラマンでゴメンね)

最後に、なんの実績もない俺にチャンスを与えてくれたバンドメンバーには本当に感謝している。こんなお馬鹿な俺だが、やれることはやったつもりだ。反省すべき点も多々あったが、俺にとってもデビューライブ(ライブデビュー?)だったので、大目に見てもらえれば幸いだ。実際撮影は楽しかったし、できることならリベンジしたい。さすがに明るい望遠レンズは用意できそうもないが、今の機材で変わり映えしないアングルでよろしければ撮らせていただきたいと思っている。

とにかく今回はサンキューロケンロールだ!ロケンロールにサンキューで、ロケンロールなエブリバデエにもグレートサンキューだ!今回の全ての関係者にこのブログを捧げるぜっ!(いらねーだろうけど)

サンキューロケンロール!!


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