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2009back numberblog (Andantino)Photoglossaryotheredamame

本サイトの文章には、カメラに興味のない人にとって聞き慣れない言葉が頻繁にあらわれます。フィルムカメラ、デジタルカメラ共通の用語の場合もありますし、デジタルカメラ専用の用語もあります。本ページに一度目を通していただけると、日々の文章の意味が分かりやすくなるかもしれません。

また私の個人的な狙いとしてたいへん僭越ながら、こういった事を理解していただくことによって、デジタルカメラ、写真全般の楽しさを知っていただけると望外の幸いでもあります。もちろん細かいことなど知らなくても、写真は楽しめますので、自分なりのスタイルで写真・カメラ生活をご満喫ください。

なにぶん、私自身の言葉で書いておりますので、用語に対する理解度不足で、なおさら分かりづらい・・・といった結果に陥る可能性もありますし、単純に間違ってる・・・ということも充分に考えられます。
本ページをお読みになって、用語の解説が間違っている場合は、までメールでお知らせいただけると助かります。
用語は少しずつ増えていく予定です。

 



用   語
Photoshop Adobe Systems社製のフォトレタッチソフト。現行バージョンは10だが、製品名はPhotoshop CS3という表記になっている。CSからはデジタルカメラのRAWを標準で扱えるようになり、写真を扱うユーザーへの利便性が増えた。
プロユースでは事実上のスタンダードとなっているソフトだが、高価なソフトとしても有名。一般ユーザー向けにはPhotoshop Elementsが1万円程度で発売されている。Elementsもバージョン3からはRAW対応となった。
撮像素子

レンズを通してカメラの中に入ってきた光を、電気信号に変換する装置。
電気信号を取り出す仕組みとして、主にCCDやCMOSセンサなどといった方式がある。
画素数が同じという条件であれば、撮像素子の面積の大きい方が一画素あたりの面積も大きくなり、より多くの光を受けることが可能となるため、一般的には画質面で有利に働く。

画像プロセッサ 撮像素子で生成した電気信号を、画像データに変換する処理装置。撮像素子で受けた光の情報をJPEGファイル等に変換するのが本来の役目だが、最近はカメラの制御等もひとつのプロセッサで受け持っていたりする。
カラーフィルタ 撮像素子は光の強さを電気信号に変換する機能しか持っていないので、本来カラー写真を撮像することは出来ない。このため、撮像素子の前に特定の色の光を通すフィルターをそれぞれ設けて、それぞれの色がどのくらいの強さなのかを判別している。原色系(R, G, B)と補色系(C, M, Y, G)のフィルターがある。
ローパスフィルター デジタルカメラの撮像素子は、画素が格子状に規則的な配列で並んでいるため、被写体によってモアレ(実際には存在しない縞模様など)が発生してしまう。これを防止するために、ローパスフィルターでわざと解像度を落とした画像を生成する。ローパスフィルターの効果が強いと、解像感の悪い画像となるが、ローパスフィルターの効果が弱いと被写体によってはモアレが盛大に発生する。ローパスフィルターの味付けは各社のノウハウと思われるが、機種によってはローパスフィルターを搭載していないデジタルカメラも存在する。
RAW デジタルカメラはフィルムを使わずに電気的に画像を生成するが、一般的なデジカメ画像のフォーマットであるJPEGは、非可逆圧縮形式の画像フォーマットであるため、編集することで階調等が犠牲になる。
RAW形式は撮像素子が生成した電気信号をそのまま記録(可逆圧縮)しているので、ホワイトバランスの調整等は、画質を犠牲にせずに変更できる。(現像後は他のフォーマットと同様となる)
ただし各メーカーやカメラごとにフォーマットが異なるため、利用には専用ソフト等による現像作業が必要になる。
銀塩 写真感光材料として塩化銀化合物が使われいるために、従来のフィルムカメラを銀塩カメラなどと呼ぶ。もともとはフィルムを利用するカメラが主流だったのが、デジタルカメラの普及により、各カメラを区別するために利用するようになった単語と思われる。
ホワイトバランス 同じ白い紙を見ても、日中の陽光の下、夕焼けの空の下、蛍光灯の下など、光源の状況によって、青みがかったり赤っぽく見えたりする。デジタルカメラでは、白を白く見せるために色のバランスを調整できる機能を備えていて、どんな光源のもとで撮影をしても正しい色を再現するようになっている。
逆に言えば、ホワイトバランスの設定を「デイライト(日中の陽光)」 に設定しておけば、夕焼け空のもとでの白紙は夕焼け空のもとで見た白紙らしい色で撮影できるし、蛍光灯下の室内写真は青みがかった写真に仕上がるはずである。
APS-C 従来普及していた35mmフィルム(135 film)を利用したカメラに対して、1996年にAPS(Advanced Photo System)という利便性を高めた写真システムが登場した。35mmフィルムに比較して小さめのIX240フィルムを採用し、ワンタッチでフィルム装填。撮影途中でもフィルムを交換、再装填が可能、また撮影情報がフィルムに記録されるなど、従来のシステムに比べ革新的な写真システムと期待されたが、思ったほどの成功は見られなかった。
APSでは、カメラ側での切り替えにより、C(2:3), H(9:16), P(1:3)と縦横比を変える機能もある。
現在は、APSシステムそのものを指してではなく、デジタル一眼レフカメラが多く採用している撮像素子のサイズを説明するために使われることが多い。IX240フィルムをAPS-Cで撮影する場合に必要とするサイズがそれである。