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 2004年11月27日 香を聞く

今はアロマテラピーとかってことになるんでしょうが、その昔は香ですね。

香は焚くもの、そして聞くもの。

──なんて、私は香を経験したことはありません。その道のことはさっぱり分からないんですが、そんな私でも蘭奢待(らんじゃたい)なら存じ上げております。私は津本陽さん著の「下天は夢か」を読んで、その存在を知りました。
名香、蘭奢待。
東大寺正倉院にあるそれは、これまで義満、信長、明治天皇他、錚々たる人物が切り取っています。今後これを切り取る人物は現れないでしょうし、もし現れたときには国のシステムが根本から大きく変わっていることでしょう。

正倉院の目録には、黄熟香(おうじゅくこう)と記載されており、蘭奢待という名は「東大寺」の文字を隠して後から付けられたものだそうです。伽羅とか言われてもピンと来ない私に本当の価値など分かるはずもないのですが、話のネタに一度くらいは見てみたいものです。

 


 

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