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 2006年3月4日 300系

300系車内
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当のご本人には大変申し訳ないのですが、ま、許してください。

金曜日は出張で大阪にいたのですが、帰りの新幹線車内で、ドラマ等にありがちなアナウンスを耳にしましたので、今日はそのお話しを。

仕事を終えて、慣れない大阪の電車を乗り継いで新大阪駅に。あらかじめ購入してあった新幹線の回数券を、指定席券売機に通したのですが、あいにくちょうどいい時間に発車するのぞみがない・・・。なんとなく損した気分になりつつも、寒いホームでのぞみを待つよりさっさとひかりに乗ってしまった方がいいだろうと、ひかりの禁煙席を指定。改札くぐって、駅弁と飲み物を買い込みひかりに乗車します。
京都を過ぎたあたりで駅弁を食べ終わり、小説を読みながらくつろいでいた時にそのアナウンスが耳に入りました。

「お客様にお願いでございます。**号車で急病人が発生しました。お客様の中でお医者様はいらっしゃいますでしょうか。いらっしゃいましたら(以下略)」

おいおい、そういうアナウンスって本当にあるんだー?しかもその車両は私のいる車両じゃないですか。よく耳を澄ましてみたら、車内前方ですごい悲鳴が上がってる。急病人さんはすごく苦しんでいるようです。

なぜ同じ車両にいてその悲鳴に気が付かなかったかと言えば、私が乗り合わせた車両はほとんど学生の団体。その他の乗客は私を含めてほんの数名でした。正直言って、学生の団体がうるさいのは当たり前なので、車両前方が騒がしくても何の疑問も感じなかったわけです。
今にして思えば、今どき珍しいほど落ち着いた学生たちで、同じ車両に乗り合わせたことはそれほど苦になりませんでした。ま、多少騒がしくなるのは年齢問わず団体客の性だけど、むしろ仕事を終えた酔っぱらいのサラリーマンの方がうるさかったりするよね。

閑話休題。そんなわけで、しばらくすると本当にお医者さんが駆けつけました。車両前方でどんなやりとりがあったのかは分からないけれど、程なくして2度目の車内アナウンスが。
「お客様にお知らせです。この電車は****駅に緊急停車させていただきます。車内で発生しました急病人を(以下略)」
まもなく普段はこだましか停車しない駅にひかり号が停車。必要なドアしか開かず、当たり前ですが関係者以外の乗客の乗降は出来ません。と、そのとき、緊急停車した駅で見たものは、なんと黄色い新幹線!正式名称は新幹線電気軌道総合試験車と言いますが、ドクターイエローなんて呼ばれてます。線路等をチェックする役目を持っている車両で、つまり新幹線のお医者さんというわけです。

大変不謹慎ではありますが(急病になった方、ごめんなさい)、急病人を降ろした駅に、新幹線のお医者さんが待っていた・・・なんて、すごい偶然だなぁとひとり納得してしまった私です。

 


 

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