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 2006年1月30日 隠れ家

隠れ家
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日曜日は写美に行きました。「[VIET NAM ベトナム] そこは、戦場だった」と、植田正治さんの「植田正治:写真の作法」のふたつの展覧会をはしごしました。混んでいると自分のペースで見られないものですね。平日の空いているときにのんびりと見たいですが、なかなか平日に休みを取るっていうのも・・・。

どちらの写真もいろいろと考えさせられました。特にベトナム戦争の写真って、とにかく悲しい・・・。
そして思うに、文章と比較した際の映像の強みというのは、圧倒的な情報力というものがそれに当たるわけですが、一方で撮影者側の意図とは無関係にプロパガンダに利用され、一人歩きしてしまう可能性も否めません。一瞬を切り取るだけに、意図的に情報を操作するなんていうことも易しいですからね。
芸術としての写真なら、その一瞬を切り取る行為が面白さでもあるわけですが、報道では諸刃の剣。編集者の主観の存在を常に意識しないと、情報に振り回される結果に陥りますね。

人々の逞しさも感じる写真ではありましたが、礎となった人たち(そう呼ぶのが適切かどうかも分かりませんが)の犠牲は計り知れないものがあるわけで、当たり前のことしか言えませんが、やっぱり戦争なんて言うものは、やっちゃあならんものなんだなぁと思わずにはいられませんでした。

写真が趣味ではない方にも、ベトナム戦争の写真はぜひ見ていただきたいなぁと、柄にもないことを言ってみる今日の私でした。(あと3週間開催されてます)

 


 

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