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 2004年12月24日 鶏肉鍋料理

私が沖縄そばと激ウマのゴーヤーチャンプルーをいただいた「ちゃたん食堂」の店内です。最近ではなかなかお目にかかれなくなった看板です。これに出会えたこと自体が嬉しくて、思わず撮影してしまいました。
その昔は、牛肉が入っていること自体が、商品のウリになる時代だったのです。昔はコンビーフの缶詰をおやつで食べていた気もしますが、今にして思えばたいしてうまくないものに喜んでたなぁ・・・と苦笑してしまいます。

先日も話しましたが、あちこちに行くことが多くなったので、その土地にちなんだものを食べる機会が増えました。先日仕事で山形県に行ったときのこと。18時半頃に新幹線を降りたのですが、ホテルのある場所までは車であと20分ほどの距離があります。タクシーに乗り込み行き先のホテル名を告げ、ついでに50代と思しきその運転手さんに尋ねてみました。

「近くに食事の出来るところはありますか?」
「お客さんなら、こっこすなんかいいんじゃないの?」

こっこす?山形の郷土料理でしょうか?語呂からなんとなく感じる雰囲気は、鶏肉の鍋料理とかそんな感じでしょうか。勝手に想像しても始まらないので、素直に運転手さんに疑問をぶつけてみました。

「こっこすってなんですか?」
「いろんなものがあるよー」

いろんなものがある?
そもそも私の質問に対して、なんだか的のずれた回答のような気もします。その答えに対していくつか質問をしてみましたが運転手さんも回答に困っているようだし、さらには方言のせいもあって言葉そのものが理解しづらいといった状況に陥りました。
特定の料理ではなくて、料理のジャンルのことなのか?山形県の郷土料理全般を指しているのか?謎は深まるばかりですが、とても寒くて身体が冷えていたので、「暖まるものが食べられるならそれでいいので」と運転手さんに告げ、タクシーをそこに向けてもらいました。途中で、「お客さんのホテルはここだよ」とホテルの場所も教えてもらいました。

ほどなく車は交差点で赤信号のため停止しました。「ここを曲がったらお店だから・・・」と言われ、思わず後部座席から身を乗り出しました。そして信号が青に変わり右折した先に見たものは・・・、

COCO' S

そう、ファミリーレストランのココスでした。にやける運転手さんに料金を払いながら、そうかそうかと大笑いしてしまいました。そして知らず知らずに鶏の鍋料理を食べる気満々だった私は、肩すかしを食らった気持ちをなんとか取り直して、イタリアンハンバーグを食べたのです。山形の夜は更けていく・・・。

 

北海道、中国、九州地方にココスは無いようです。知らない方はごめんなさい。リンクからどんなお店かたどれます。


 

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